痛風(高尿酸血症)
どんな病気?
風が痛いとかいて、痛風。
これは発作を起こしたときは、風を吹きかけただけでも、我慢出来ないぐらいの激痛が走ることから名付けられたと言われています(諸説あり)。
血液中に溶けきれなくなった尿酸が結晶化し、関節などに沈着し炎症が起こることによって、急な痛みや腫れを伴う「痛風発作」を引き起こします。
最もよく発作を起こす足の親指の付け根の他にも、足・膝・手などの関節にも起こるときがあります。
また、長期化すると、耳にコブができたり、腎臓の機能が低下したりします。
検査
発作を起こしたときは、採血で尿酸値を調べると共に、痛み止めやステロイドを使用します。
そして、痛みが落ち着いてきたら、原因である尿酸を低下させる薬を内服することが一般的です。
治療
もちろん尿酸降下薬を用いて尿酸値を下げることも重要ですが、同じように大切なことが、生活習慣(食事療法)の改善です。
プリン体を過剰摂取すると、体内で尿酸に代謝されます。
すなわち、普段からプリン体が少ない食品を選ぶ事が大切です。
プリン体は1日400mgが目安になります。
食品中のプリン体含有量(100gあたり)
また、さかんにCMでもお酒で「プリン体ゼロ!」と謳っていると思いますが、お酒によってどれくらい違うでしょうか。
また、お酒を飲まれる方はおつまみも気を遣うことが大切です。
そして、なるべく尿で尿酸を排泄するためにも、飲酒中・就寝前に多めに水分をとることが大切です。
お酒中のプリン体含有量(100mL中のプリン体量/mg)
おつまみも色々と工夫が出来ます。モツなどの内臓系は特に注意が必要です。
本当にどれも美味しいものばかりだけに、「食べる量」も気をつけましょう。
そして、お酒を飲むとき、寝る前などに、いつもより水分を多めに摂るようにして下さい。
飲酒によって尿の回数が増え、脱水傾向になることよって血中尿酸値が高値になり、寝ているときに痛風発作を起こす危険性があります。