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高血圧症

もっとも馴染みの深い病気の1つだと思います。
病院はもちろん、公民館やスポーツジムに測定機器で測定した経験をお持ちの方や、既にご自宅に家庭血圧計をお持ちの方も多いのではないかと思います。
そもそも、血圧は興奮すれば上昇しますし、安静にしていれば低下します。
測定の度に同じ値が続くことはほとんどありません。
そのため、高血圧の診断には、いくつかの順序があります。

どんな病気?

「診察室血圧で 140/90 mmHg以上」、そして可能であれば「家庭血圧測定で 135/35 mmHg以上」で診断となります。
なぜ、2つの測定結果があることが望ましいかと言いますと、病院の雰囲気や医療スタッフの白衣をみるだけで緊張して血圧があがってしまう「白衣性高血圧」があるためです。
ご家庭でリラックスされている時に測定することがとても大切になります。
当院では、高血圧症を治療中の方にはなるべく家庭血圧も測定して家庭血圧手帳に記録して頂くようにしております(手帳は受付でお渡ししております)。
これによって、季節によって変動する血圧に合わせて、薬の種類や量を細やかに調節しています。

*家庭血圧計を購入する場合は、リスト(手首)式ではなくアーム(上腕)式を推奨します。

治療目標

年齢や合併症で目標とする血圧が変わってきます。
例えば、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、慢性腎臓病を合併している患者さんは、目標が少し厳しくなっている一方で、75歳以上の高齢者では、立ちくらみなどの副作用を起こさないようにするためにも、目標が少し緩くなっています。

治療

まずは、塩分の取り過ぎに気をつけることが重要です。
成人男性1日あたり食塩7.5g未満、女性6.5g未満が推奨されています。

日本食は塩が色々な料理で使われており、知らず知らずのうちに過剰摂取になりがちです。
急に、厳格に塩分制限すると料理の味が物足りなく感じ、継続困難になってしまいますので、減塩醤油など、まずはできるところから始めることをお勧めします。
外食はやや味付けが濃い目ですので、どれくらい入っているか、下図を参考にしてみて下さい。

減塩だけで、薬が数剤不要となった患者さんもこれまで多く経験しています。
そして、食事療法でもコントロール不十分の場合、薬物療法を行います。非常にたくさんの薬剤があり、患者さんの高血圧症の原因(例えば、塩分過剰なのか、動脈硬化が進行したためなのか・・・など)に沿って薬を選択します。

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