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糖尿病と梅雨

[2025.06.20]

梅雨の時期に糖尿病患者さんが気をつけたいこと


梅雨の時期は、湿度や気温の変化により体調や血糖管理に影響を与える季節です。
今回は、糖尿病をお持ちの方がこの時期に注意すべきポイントを、イラストと図表を交えてわかりやすく解説します。

🌧️ 1. 梅雨の運動不足による血糖上昇に注意

梅雨の長雨で外に出られないと、運動量が減ってしまいます。
運動不足はインスリンの効きが悪くなり、血糖値が上昇しやすくなります。

室内運動の例

特徴

目安

ストレッチ

筋肉の柔軟性を保つ

毎日10分

踏み台昇降

有酸素運動・血流促進

10~15分

体操・ヨガ

自律神経の安定にも有効

1回15分

✅ 無理なく続けることが大切です。
活動量の記録も血糖管理の助けになります。

🍱 2. 食中毒と感染症に要注意

梅雨は食中毒菌が繁殖しやすく、糖尿病の方は免疫機能が低下しているため重症化のリスクも。

食品管理チェックリスト

チェック

手洗い・調理器具の消毒を徹底

食品は加熱後すぐに冷蔵保存

再加熱は中心までしっかり火を通す

お弁当は涼しい場所に保管

➡ 異変があったときは早めの受診を。

🦶 3. 足のトラブルに注意を

糖尿病の影響で足の感覚が鈍くなり、小さな傷に気づかず悪化することがあります
特に梅雨は靴が濡れやすく、雑菌が繁殖しやすい環境です。

フットケアのポイント

内容

毎日、足をよく観察する

傷・水ぶくれ・変色がないか確認する

足をよく乾かす、保湿する

湿り・乾燥のどちらもトラブルの原因に

通気性の良い靴と清潔な靴下を使用

濡れたまま放置しないことが大切

➡ 傷や異変があれば、自己判断せず医療機関へ

🧠 4. 心と体のバランスを保ちましょう

梅雨の気圧変動や日照不足は、自律神経やメンタル面にも影響を与えます。
気分の落ち込みやだるさが続くと、生活の乱れや血糖変動を招きます。

快適に過ごす工夫

効果

朝の光を浴びる

体内リズムを整える

一定の生活・服薬リズムを保つ

食事や睡眠の乱れを防ぐ

気分が優れない時は早めに相談

メンタルケアも治療の一部として大切

➡ 心の状態にも目を向け、ひとりで抱え込まないことが大切です。

📝 まとめ:梅雨の4大注意ポイント

項目

注意点

運動

室内での軽運動を継続し、血糖上昇を防ぐ

食事・衛生

食中毒を防ぐために、食品管理と手洗いを徹底する

足の健康

毎日チェックし、小さな異変も見逃さない

心のケア

自律神経の乱れや気分の変化に注意し、必要なら早めに相談

🍀 最後に

梅雨は血糖コントロールや生活のバランスを崩しやすい季節ですが、適切な工夫と早めの対処で健康を維持することが可能です
些細なことでも気になることがあれば、遠慮なく主治医や看護師にご相談ください。
じめじめとした季節ですが、健康に乗り越えていきましょう。

 

 

 

 

名取とおる内科・糖尿病クリニック
院長 鈴木 亨

 

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